エンパイア・ステート・ビルディング

Nayuki2006-05-01

今日で75才の誕生日を向かえたエンパイア・ステート*1
エンパイア・ステートと言えば、村上春樹の小説「風の歌を聴け」の中に出てくる小説家、デレク・ハートフィールドのエピソード『1938年8月のある晴れた日曜日の朝、右手にヒトラー肖像画を抱え、左手に傘をさしてエシパイアー・ステート・ビルの屋上から飛び降りる。しかし、生きていた時と同様、死んだことも大した話題にはならなかった。』が印象的。
デレク・ハートフィールドは「風の歌を聴け」の中のみに存在する架空の小説家なので、この『かえるのようにぺしゃんこになった稚拙な文章を書く小説家』に関する数々のユニークなエピソードをニューヨーカーに語ってみたところで、事実が存在しないどころか、希少な?ムラカミ小説ファンのみにしか理解してもらえないという部分がちょっと寂しい。
ちなみに上の写真は確か2年ぐらい前の秋に撮った、霧がかったエンパイア。photoshopで加工したわけでもなく、カメラにそのままおさめられた色と現象。
"希少なムラカミ・ファン"という部分に語弊があるといけないので、アメリカの村上ファンに会えるかも?な、公式サイトを探しておきました。やっぱり遥か海を越えた島国からやってきた日本人作家というのは、アメリカ人にとってミステリアスにならざるを得ないのだわ。と思えるサイト構成になっています。
http://www.randomhouse.com/features/murakami/site_flashforce.php?id=