恋するアラビック映画!

人種のるつぼだからこそ、TVのケーブル・チャンネル数も人種の数だけ存在していて内容もそれは豊富。そして最近ツボにハマったのがアラビックチャンネルで上映されている映画たち。
アラビック映画のベースと言ったら、大袈裟な演技に絡まる恋愛模様。で、内容がどんなにシリアスでも絶対に外せないのが「笑い」。男女が真剣に愛し合っているのに、久し振りの再会で両手を広げながら公園の端っこからお互いに走りよって中央でがっしり抱擁。カメラでアップになった男性の左手にはさりげなくバラ一輪が握りしめられたりしてて。ひねりがないと言えばなさ過ぎるんだけど、少女漫画を実写版にしてしまったような潔さが。
ゴダール映画にドリフのボケを随所に挟み込むような形でストーリーが展開してゆくので、フランス映画が好きな人は多分好き。60年代のフランス映画をもっとコミカルにして、感動させるところと、あーわかるわかるその気持ち。と思わず頷いてしまう共感部分をきちっと押さえつつ、笑わせる事も忘れない。まさしくエンターテイメント。
ちなみにその時私が観てたのは「Rehlat Lathitha」。タイトルを訳すとHave a nice trip!みたいな感じになるらしい。日本でもアラビック映画を上映したら渋谷系の人々の間でヒット間違いなし、だと思うんだけど。配給会社の人々。是非よろしく。